3Dプリンターを手に入れたら、まずやりたいこと。それは「自分の環境に完璧に合わせた収納作り」ですよね。 しかし、いざやろうとすると「CADの壁」にぶつかります。
「長方形の箱を作るだけなのに、スケッチ? 押し出し? シェル? …もう無理!」
そうなってしまうのは非常にもったいないです。
なぜなら、今の時代は「パラメトリックデザイン(パラメーター(変数)を基準として寸法を決める形状作成方法)」がブラウザだけで完結するからです。
今回は、私が実際に試して「これは実用的だ」と判断したツールを厳選してご紹介します。
- 【結論】Bambu Labユーザーなら「MakerWorld」一択。整理整頓ガチ勢は「Gridfinity」。
- 【メリット】CADスキル一切不要。スマホやPCのブラウザで数値を打つだけでデータ完成。
- 【リターン】既製品を探す時間がゼロに。デッドスペースが完全に消滅する。
- 【注意点】 複雑な曲面デザインは苦手。あくまで「箱・トレイ」作成に特化している。
私自身、愛機のBambu Lab A1 miniを導入してから、デスク周りの収納やカスタムは、3Dプリンターで印刷するようになりました。これまでは無料で配布されているデータを探して印刷していたりしましたが、箱やトレイなどは自分の好みに応じてWebで簡単にカスタムして印刷しています!
ブラウザで完結!収納ボックス生成ツール比較
「3Dプリンターで収納を作りたい」と思ったとき、CADソフト(Fusion 360など)を開く必要はもうありません。 今はブラウザ上で数値を入力するだけで、誰でもプロ級のデータが作れる時代です。
ただし、ツールによって「得意なこと」が異なります。 私が実際に使い込んだ結果、以下の3つのツールを目的別に使い分けるのが最も合理的だという結論に至りました。
- 🤖 MakerWorld: Bambu Labユーザーならこれ一択。印刷までの手間が最小。
- 🧩 Gridfinity Gen: デスク全体を「規格」で統一したい整理整頓ガチ勢向け。
- 🎨 bento3d: とにかく直感的。シンプルなトレイをサクッと作りたい人に最適。
まずは、それぞれの特徴を整理した比較表をご覧ください。
| サービス名 | 操作感 | Bambu連携 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| MakerWorld | 数値入力 | 最強 | 【Bambu推奨】 アカウント連携でスライス不要。最速。 |
| Gridfinity Gen | 規格選択 | 普通 | 【整理沼】 世界標準規格で「拡張できる収納」を作るなら。 |
| bento3d | 超直感的 | 普通 | 【デザイン】 UIが優秀。シンプルなトレイなら最も簡単に作れる。 |
1. MakerWorld (Parametric Model Maker)|Bambuユーザーの最適解

【みうラボ判定:ランクS ⭐⭐⭐⭐⭐】
- ✅ 推しポイント: ダウンロード不要。ワンクリックでBambu Studioに転送可能。
- ⚠️ 惜しい点: Bambu Lab以外のアカウントだと少し恩恵が薄れる(STL出力は可能)。
- 💡 結論: 「A1 mini」などのBambuユーザーなら、これ一択でOK。
【基本スペック詳細】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応形状 | Rugged Box(頑丈な箱)、仕切りトレイ、円筒ケースなど |
| 日本語対応 | 一部対応(基本英語だが直感的) |
| 出力形式 | 3MF (Bambu Studio直結), STL, STEP |
Bambu Labのプリンターをお持ちなら、これ以外の選択肢を探す必要はほぼありません。 MakerWorldには「Parametric Model Maker」という機能があり、ブラウザ上でモデルのサイズや形状を自由に変更できます。
なぜ「神」なのか?
最大の理由は、モデル選択からカスタマイズ、印刷までがシームレスで余計な手間なく出来る事です。
※他のサイトの場合は、印刷の前にSTLファイルやZipファイルなどをダウンロードして、スライサーソフトで読み込むという一手間が発生します。この一手間が無いのは思っている以上に快適です。
例えば、「スライド蓋付きカスタマイズ可能ボックス」のジェネレーターを使えば、長さ・幅・高さなどをスライダーで調整するだけで、設計データが完了します。




この神ツール『MakerWorld』と最も相性が良いのが、Bambu Labの3Dプリンターです。データ転送から印刷までがワンクリック。この快適さを知ると、もう他の機種には戻れません。
私が愛用している A1 miniは、価格・サイズ的にも入門機にオススメです!
2. Gridfinity Generator|システム化された究極の整理術

もしあなたが、「単なる箱」ではなく、「無限に拡張できる整理システム」を求めているなら、Gridfinity(グリッドフィニティ)という規格を採用すべきです。
Gridfinityは、42mm角のグリッドを基準にした世界的なオープンソース収納規格です。 Gridfinity Generator (gridfinitygenerator.com) を使えば、この規格に準拠したボックスを自由に生成できます。

【みうラボ判定:ランクA ⭐⭐⭐⭐】
- ✅ 推しポイント: 積み重ね(スタッキング)やベースプレートへの固定が可能。日本語対応。
- ⚠️ 惜しい点: 42mmの倍数サイズになるため、微細な隙間埋めには向かない。
- 💡 結論: ネジ、電子部品、工具などを「美しく並べたい」整理整頓ガチ勢向け。
【基本スペック詳細】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特化機能 | Gridfinity規格のビン、ベースプレート生成 |
| カスタマイズ | 高さ(ユニット単位)、仕切り、ラベルの有無 |
このツールの素晴らしさは、「後からいくらでも拡張できる」という安心感です。 一度ベースプレートを敷いてしまえば、必要に応じてボックスを印刷し、パズルのように組み替えることができます。
ちなみに、Gridfinity以外にも3Dプリンターで印刷できる『神アイテム』は山ほどあります。

3. Bento3D|直感的にシンプルなトレイを作成するなら

【みうラボ判定:ランクA ⭐⭐⭐⭐】
- ✅ 推しポイント: UIが圧倒的にモダンで美しい。スライダー操作時のプレビューがリアルタイムで、完成イメージが湧きやすい。
- ⚠️ 惜しい点: 高度な機能(スタック構造など)は一部有料プラン。日本語非対応。
- 💡 結論: 「シンプルなトレイ」を作るだけなら、最も直感的で使いやすい。デザイン重視派はここから入るのもアリ。
【基本スペック詳細】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金体系 | 基本無料(複雑な形状・プロジェクト保存等はProプラン) |
| 操作感 | ドラッグ&ドロップとスライダーのみ。CAD未経験者に最適。 |
| 出力形式 | STL, STEP(スライサーへドラッグ&ドロップでOK) |
最初にサイズを決めたら、縦横にある「+」ボタンを押すだけで、仕切りが追加されるので、簡単にオリジナルトレイがデザインできます。



まとめ:シンデレラフィットは自分で作る時代
3Dプリンター×ブラウザ生成ツールを使えば、もう「収納ボックス難民」になることはありません。
- Bambu Labユーザーですぐ作りたい ➜ MakerWorld
- システマチックに拡張・整理したい ➜ Gridfinity Generator
この2つを使い分けるだけで、あなたのデスク環境は劇的に改善します。 既製品を探してホームセンターを歩き回る時間は、もう終わりです。これからは、コーヒーを飲みながらブラウザで数値を入力し、あとはプリンターに任せましょう。
あなたのデスクに「カチッ」と収まる、最高の快感をぜひ味わってみてください。

