リビングのテーブル、リモコンで埋め尽くされていませんか?
私はこれまで、ラトックシステムの「RS-WFIREX3」をリビングと寝室に設置し、Amazon Echoと連携させて音声操作をしていました。これだけでも便利ではあったのですが、あくまで「最低限の操作」ができるレベル。
「もっとスマートに、もっと美しく部屋を管理したい」
そう考えていた矢先、知人からSwitchBotハブ2を猛プッシュされ、ついに導入を決意しました。今回は単なる開封レビューだけでなく、「3Dプリンターで作った特製マウント」を使って、賃貸でも壁に穴を開けずに設置するハックも合わせてご紹介します。
- 【結論】 Matter対応のハブ2は、反応速度もデザインも旧世代とは別次元。
- 【メリット】 温湿度計内蔵で、エアコンの自動化精度が格段に上がる。
- 【リターン】 リモコンを探す「名もなき家事」の時間がゼロになる。
- 【注意点】 付属の両面テープは壁紙を傷めるリスクがあるため、設置方法は工夫が必要。
ラトックシステムからSwitchBotへの乗り換え理由
長年連れ添った「RS-WFIREX3」ですが、以下の理由から世代交代を決意しました。
- リモコンの集約: テーブルに散乱するリモコンを物理的に減らしたい。
- Matter対応: 今後の拡張性を考えると、共通規格であるMatter対応は外せない。
- デザイン: センサー類が見える無骨なガジェット感より、インテリアに馴染むものが欲しい。
特に「リモコンが転がっている状態が嫌」という美的ストレスは、合理的思考を持つ私たちにとって意外と大きなノイズになりますよね。
マクロから「自動化」へ。思考を止めないオートメーション
ラトックシステム時代も「マクロ機能」を使えば、「テレビをつけて照明を消す」といった一連の動作は可能でした。しかし、それはあくまで「手動ボタンの延長」に過ぎませんでした。
SwitchBotハブ2に移行して最も感動したのは、この「オートメーション(条件設定)」の解像度の高さです。



単に時間が来たら動くのではなく、ハブ2が持つ「内蔵温湿度センサー」や「照度センサー」をトリガーに、以下のような複雑な条件分岐がアプリ内で完結します。
ラトックシステム(従来)
└ 主に「時間」や「手動タップ」を合図に、決まった動作を順番に行う「順次処理」が得意。
SwitchBot ハブ2(現在)
└ 「気温が28度以上」かつ「時間は9:00〜18:00の間」なら実行、といった「条件分岐(論理処理)」が容易。センサーがハブに内蔵されたことで、外部機器を買わずにこのロジックが組める点が「進化」の正体です。
この「細かく条件を指定できる」という点が、私たちの生活リズムにピタリとハマる設定を作るための鍵になります。
SwitchBotハブ2 開封&スペックチェック

まずは実機を見ていきましょう。
パッケージは非常にコンパクト。Apple製品を意識したような洗練された梱包です。
中身もシンプル。本体、温湿度センサー付きケーブル、電源アダプタ、そして壁面設置用の両面テープ類です。
| 項目 | スペック・実測値 | 備考 |
|---|---|---|
| 製品名 | SwitchBot ハブ2 | Model: W3202100 |
| 通信規格 | Wi-Fi / BLE / Infrared / Matter | 赤外線範囲はハブミニの2倍 |
| センサー | 温度 / 湿度 / 照度 | ケーブルではなく本体表示あり |
| 本体重量 | 61.98g (実測) | 公称値よりごく僅かに軽い |
| 電源 | 5V / 2A | USB Type-C |
実測重量は61.98g。非常に軽量です。これなら壁掛けしても負荷はほとんどありませんね。

【本題】3Dプリンター×ホチキスで「壁を傷つけず」設置する
さて、ここからが本記事のハイライトです。 SwitchBotハブ2には壁掛け用の両面テープが付属していますが、壁紙への直接貼付は不安が残り、かといって、ネジ止めは論外。
そこで、SwitchBotハブ2を使っている知人に相談したところ、「ホチキスで石膏ボードに固定できる特製マウント」のデータを譲ってもらえました。(印刷して販売しているものだったためデータは共有不可)
3Dプリントされた特製マウント
Bambu Labの3Dプリンターで出力されたマウントです。 一般的に公開されているフリーデータ(ThingiverseやPrintables)を探しても、ネジ止めタイプばかりで「これだ!」というものがなかったのですが、この知人の設計は秀逸でした。

- 構造: ハブ2をカチッとはめ込む形状。
- 固定方法: 薄いプレート部分に「180度開いたホチキス」を打ち込んで固定。
- メリット: ホチキスの針穴は画鋲よりも遥かに小さく、退去時の原状回復が容易(ほぼ跡が見えない)。
マウント単体の重量は12.16g。 本体と合わせても約74g。ホチキス2〜3本で十分に支えられる重さです。

- 壁へのダメージ最小化
- 一般的なネジはもちろん、石膏ボード用ピン(画鋲サイズ)と比較しても、ホチキスの針穴は圧倒的に目立ちません。多くの賃貸物件で「生活上の摩耗」として許容される範囲です。
- 保持力は意外と強力
- 針1本あたりの耐荷重は小さいですが、複数本打つことで荷重を分散。垂直方向のせん断力に対して非常に強く、軽量なハブ2なら落下リスクはほぼゼロです。

実際の設置手順
まだ印刷が終わったばかりで検証はこれからですが、想定しているフローは以下の通りです。
赤外線が部屋全体に行き渡るよう、見通しの良い壁面を選びます。電源ケーブルの取り回しも考慮します。
3Dプリントしたマウントを壁に当て、180度開いたホチキスで数箇所打ち込みます。斜めに打ち込むことで固定力が増します
固定されたマウントにSwitchBotハブ2をスライド(またはスナップ)させて装着し、ケーブルを接続して完了です。
まとめ:スマートホームは設置方法にもこだわるべき
今回は、SwitchBotハブ2への乗り換えと、3Dプリンターを活用したこだわりの設置準備について紹介しました。
- デバイス: ラトックシステムからSwitchBotハブ2へ(Matter対応・デザイン向上)。
- 設置: 3Dプリンター製マウント × ホチキスで「賃貸フレンドリー」に。
たかが設置方法、されど設置方法。 毎日目にするデバイスだからこそ、ケーブルの処理や壁へのダメージを考慮した「合理的な設置」を目指すべきです。
次回は、実際にアプリでのセットアップや、オートメーションの設定(温湿度トリガーなど)について検証していきます。

