「JALの新しいステータス制度、JGC入会までの道のりが長すぎるのでは……?」と気になっている方も多いですよね。
私自身は普段「JALカードSuica CLUB-A(ゴールド切替手続き中)」を活用して、日常の買い物や新幹線移動でお得にマイルを貯めるという合理的なポイ活を楽しんでいます。
正直なところ、JGC(JALグローバルクラブ)のステータス自体は「絶対に欲しい!」と熱望しているわけではありませんが、新しい仕組みや数字を見ると、つい検証したくなってしまうんですよね。
今回は「JALのLSP(Life Status ポイント)でJGC到達を目指すのは、果たして現実的なのか?」という素朴な疑問を、徹底的にシミュレーションしてみました。
結論から言うと、一般家庭のフル活用では「約13年」、飛行機に乗りまくるハードな出張族ですら「最短3〜5年」はかかる計算になります。かつての「1年間で解脱」という魔法のようなJGC修行がいかに不可能になったか、具体的なロードマップを論理的に解説していきますね。
- 【結論】 新JGC(1,500 LSP)は、一般家庭で「約13年」、多頻度出張族でも「3〜5年」かかる長期戦。
- 【メリット】 生涯累積型なので、日々の決済でポイントが消滅せずに一生涯かけて貯まる。
- 【リターン】 一度1,500 LSPに到達すれば、一生モノのワンワールドサファイア資格(JGC)が手に入る。
- 【注意点】 かつてのような「1年で50回乗って解脱」という短期修行は事実上不可能に。
JAL経済圏のサービスをどう組み合わせていくべきか、具体的な数字を見ていきましょう。
私は「JALカードSuica」をメインカードの一角に据え、Suicaチャージやえきねっと等の新幹線利用を取り込みながら効率よくマイルを貯めています。JGCステータス自体にはそこまで執着していませんが、現在の私のLSPは「280ポイント」です。普段の決済をすべて集約してるわけではないですが、この進捗(約18%)という事実を見ると、新制度が要求する「JAL経済圏へのコミットメント」がいかに強大かが見えてきます。感情論を排して数字を見れば、かつての短期決戦型から、完全なLTV(顧客生涯価値)評価型へシフトしたことが明確にわかりますね。
新制度「Life Status ポイント(LSP)」の基礎知識

まずは、JALの新しいステータス制度の全体像をサクッと把握しておきましょう。従来の「FLY ON ポイント(FOP)」や搭乗回数による単年評価から、「生涯貯まり続けるポイント」へと根本的なルール変更が行われました。
日常の決済やサービス利用がポイントに変わる
LSPの最大の特徴は、飛行機に乗らなくてもポイントが貯まる点です。これまでは「空」での活動がすべてでしたが、現在は以下のような「陸」の関連サービスでもLSPが貯まります。

- JALカード(決済額に応じて)
- JAL Pay / JAL Mall
- JAL モバイル
- JALふるさと納税
- JAL Wellness & Travel(日常の歩数)
- JAL NEOBANK(住宅ローンや外貨預金など)

JGC入会基準「Star グレード」の道のり
LSPの累積ポイントによって「Star グレード」が決まります。私たちが目指すべき、JALグローバルクラブ(JGC)への入会条件となるのは「JGC Three Star(1,500 LSP)」です。

【JGC Three Star】1,500 LSPで到達 ➜ JGC入会資格を獲得(実質的なゴール)
【JGC Four Star】3,000 LSPで到達 ➜ 生涯ステータスがさらに向上
【JGC Five Star】6,000 LSPで到達 ➜ 最上位クラスの厚遇
【JGC Six Star】12,000 LSPで到達 ➜ 雲上人の領域
みうラボの現在地:日常決済で貯めた「280 LSP」のリアル
シミュレーションに入る前に、まずは「JALカードSuica」を愛用している私の実際のステータス画面を公開しておきますね。

ご覧の通り、現在の私のLSPは「280ポイント」です。
直近はPayPayゴールドカードをメインにしていますが、日々の決済や新幹線移動など、2023年〜2025年は毎年300万円超JALカードSuicaで決済して、コツコツとマイルを貯めてきた自負はありましたが、それでも目標の1,500ポイントに対する進捗率はわずか18%台。
この「280」というリアルな数字を見ると、新制度が要求するハードルがいかに高いかお分かりいただけるかと思います。
それでは、この現実を踏まえた上で「もしゼロから一般人が1,500 LSPを目指したらどうなるのか?」という、残酷ですが非常に重要なシミュレーションを見ていきましょう。
シミュレーション①:ゼロから1,500 LSPへ!陸マイラーの「13年」
では、ゼロからJGC(1,500 LSP)を目指す場合、どれくらいの期間がかかるのでしょうか。
まずは「陸マイラー&年2回帰省/旅行パパ」という、ある程度目指せる現実的なモデルケースでフル活用ルートをシミュレーションしてみます。
| 獲得ソース | 年間利用想定 | 年間獲得LSP |
|---|---|---|
| 航空券利用 | 羽田⇔新千歳 年2回往復(本人分のみ) | 20 pt |
| JALカード決済 | 月20万円決済(年間240万円) | 60 pt |
| JAL株主優待 | 500株保有(基準日跨ぎ) | 15 pt |
| 周辺サービス | Wellness, NEOBANK, ふるさと納税フル活用 | 20 pt |
| 合計 | — | 115 pt / 年 |
羽田⇔新千歳を年に2回往復(計4搭乗)します。1搭乗につき5 ptなので年間20 ptです。マイルを使った特典航空券はLSP付与の対象外となります。
月20万円(年間240万円)をすべてJALカードで決済します。2,000マイル獲得につき5 pt換算のため、ショッピングマイル・プレミアム加入前提で年間60 ptを獲得します。
JAL株500株(約150万円)の保有(15 pt)に加え、「JAL Wellness & Travel」や「JALふるさと納税」など周辺サービスの全振りで、年間約20 ptをかき集めます。
※保有株式数によって積算ポイント数は異なりますが、8,000株(約2,400万円)以上でも60Ptが最大

このペースで1,500 LSPを目指した場合、1,500 pt ÷ 115 pt/年 = 約13.0年かかります。 一般家庭がJGCに到達するには、最低でも10年以上の歳月が必要になるわけです。
シミュレーション②:飛行機に乗りまくる「出張族」でも最短3〜5年
「じゃあ、飛行機にたくさん乗るビジネスマンならすぐ達成できるのでは?」と考える方もいるでしょう。 そこで、「国内・海外出張がかなり多いハードなビジネスマン」を想定したシミュレーションを行ってみます。
| 獲得ソース | 年間利用想定 | 年間獲得LSP |
|---|---|---|
| 国内線利用 | 月4回(週1往復など)=年間48搭乗 | 240 pt |
| 国際線利用 | 羽田⇔ロンドン 年3回往復(約37,000区間マイル) | 185 pt |
| JALカード決済 | 出張経費含む月25万円決済(年間300万円) | 75 pt |
| 周辺サービス | Wellnessなど最低限の利用 | 10 pt |
| 合計 | — | 510 pt / 年 |
国内出張で年間48回搭乗し、さらに長距離の海外出張に年3回行くという、かなりハードなフライトスケジュールです。それでも年間の獲得LSPは「510 pt」にとどまります。
- 1,500 pt ÷ 510 pt/年 = 約2.94年
これだけ限界まで飛行機に乗りまくって、経費決済をJALカードに集中させても、最短で丸3年かかります。 現実的には、国内出張がメインの営業マン(年間50回搭乗=250 pt+決済等)であれば、4〜5年はかかる計算になります。
「1年でのJGC解脱」が物理的に不可能になった理由
もし、この新制度で「1年間」で1,500 LSPを貯めようとしたらどうなるでしょうか? 国内線搭乗(1回5 pt)だけでクリアしようとすると、年間300回の搭乗が必要です。これは「ほぼ毎日飛行機に乗る」計算となり、物理的にも資金的にも、一般のビジネスマンや旅行者には100%不可能です。
まとめ:かつての「修行」は神だった。JGCは結果的についてくるものへ
ここで改めて、JAL新JGC(LSP制度)の総合的な評価をまとめておきます。
【みうラボ判定:ランクB ⭐⭐⭐☆☆】
- ✅ 推しポイント: 期限切れがなく、飛行機に乗れない期間も一生涯かけてマイペースに貯められる
- ⚠️ 惜しい点: 旧来の「1年解脱」は不可能。多頻度搭乗者でも3〜5年、一般人は10年以上かかる
- 💡 結論: 無理に「修行」するのではなく、JALカードメインの生活を続けた結果の「ご褒美」と捉えるのが正解
【基本スペック詳細】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| JGC入会条件 | JGC Three Star(1,500 LSP)到達 |
| 一般家庭の到達目安 | 約13年(決済・サービスフル活用時) |
| 多頻度出張族の到達目安 | 約3〜5年(年間50回搭乗+αでもこの年数) |
| 1年での解脱 | 事実上不可能(国内線300回搭乗が必要) |
かつてのJGC修行は、年間50回搭乗(費用約50万円)という資金と時間を「1年間」だけ捻出すれば、誰でも到達できる圧倒的な神制度でした。
しかし、その時代は完全に終わりました。これからのJGCは、短期間の「修行」で勝ち取るものではなく、「JALという企業(経済圏)に人生の決済と移動を長く委ねてくれる太客」のためのステータスになったと言えます。
私のように「JGCはあれば嬉しいけど、無理はしない」というスタンスであれば、JALカードSuica等で日々のマイル還元や新幹線利用を最大化しつつ、10年後、15年後に「気づいたら1,500 LSP貯まっていた」という形を目指すのが、最も合理的でストレスのない付き合い方ですね。
💡 JGCへの果てしない道を「ショートカット」する方法
13年という途方もない年月を少しでも短縮するには、「いかに低コストでLSPを稼ぐか」という『LSP単価(1pt=〇〇円)』の概念が絶対に欠かせません。
飛行機に乗らずとも、日常のちょっとした工夫でLSPを荒稼ぎできる「コスパ最強のJALサービス」を徹底検証した記事を公開しました。13年を10年に縮めたい方は必見です。

また、すべての決済のベースとなり、新幹線移動でも圧倒的な還元を生み出す「JALカードSuica ゴールド」は、この長期戦における最強の武器(インフラ)になります。まだ持っていない方は、絶対に以下の損益分岐点シミュレーションを確認しておいてください。


