オープンイヤー型イヤホンは「ながら聴き」に最適ですが、いざ集中したい時には周囲の雑音が気になってしまうのが難点でしたよね。
そんなジレンマを打ち破るべく登場したのが、今回レビューするShokz OpenFit Proです。
最大の目玉は、周囲の音を適度に抑える「フォーカスモード」と、Dolby Atmos対応による圧倒的な没入感。日本発売を心待ちにしていた私は、公式サイトの先行予約に開始前からスタンバイし、10分足らずで完売した「300セット限定の特別ギフトボックス」を無事に確保できました!

この記事では、実際にOpenFit Proを数日試して、その圧倒的な音質から、少し気になるケースのサイズ感まで、忖度なしで徹底レビューします。
- 【結論】 オープンイヤーと集中を両立する、現時点での最適解イヤホン。お散歩や映画鑑賞にも最高。
- 【メリット】 11×20mm大型ドライバーによる重低音と、Dolby Atmos×ヘッドトラッキングの超没入感。
- 【リターン】 家族の気配や外音を感じつつ、自分の作業やエンタメに深く没入できる環境が手に入る。
- 【注意点】 フォーカスモードは「強ノイキャン」ではない。また、充電ケースが一回り大きい。
ガジェット選びに妥協したくない方は、ぜひ最後までチェックして、自分に最適なオーディオ環境を構築してください。
Shokz OpenFit Proの基本スペックと評価
まずは、本機の実力をサクッと確認しましょう。

【みうラボ判定:ランクS ⭐⭐⭐⭐⭐】
- ✅ 推しポイント: Dolby Atmosとフォーカスモードの掛け合わせによる、独自の没入感
- ⚠️ 惜しい点: 充電ケースが大きく携帯性にやや難あり。強力なノイズキャンセリングをは出来ない。
- 💡 結論: 在宅ワークや静かなカフェ、日常の散歩で、周囲の気配を感じつつ「自分の世界」に入り込みたい人に必携
【基本スペック詳細】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形状 | オープンイヤー(耳掛け式) |
| 搭載ドライバー | 11×20mm 超大型デュアルダイアフラム (Shokz SuperBoost™) |
| 特長機能 | フォーカスモード / Dolby Atmos / ヘッドトラッキング |
| バッテリー駆動時間 | 通常モード:最大12時間 フォーカスモード:最大6時間 |
| 充電ケース重量(実測) | 99.2g(フラット収納仕様) ※参考:AirPods Proは55.2g |
使ってわかった3つの強み:音質・装着感・バッテリー
実際に使ってみて、特に優れていると感じたポイントを解説します。
1. 圧倒的な高音質と「Dolby Atmos」の超没入感
これまでのオープンイヤー型イヤホンは「構造上、低音がスカスカになるのは仕方ない」とされてきました。しかし、OpenFit Proはその常識を完全に克服しています。
11×20mmの超大型デュアルダイアフラム(Shokz SuperBoost™)を採用することで、低音がしっかりと響き、全体的な解像度も非常に高いです。 さらに、Shokz初となる「Dolby Atmos」とヘッドトラッキングに対応。これをフォーカスモードと組み合わせることで、映画鑑賞などにおいて、オープンイヤーとは思えない圧倒的な没入感を得られます。純粋に音にこだわりたい人にも自信を持っておすすめできる音質です。
2. 長時間でも疲れない絶妙な装着感
耳を完全に塞がないため、物理的な圧迫感がありません。 手に取った瞬間は「普通のイヤーカフ型より少し重いかな?」と感じましたが、耳の形に沿って引っ掛けるデザインのため、重量がうまく分散されます。結果として、長時間つけっぱなしで作業や映画鑑賞をしていても、耳への負担はほとんど感じませんでした。
私は普段メガネを着用しているので、さすがに装着感については、OpenDots Oneには勝てませんでしたが、十分装着感は良いと感じました。

3. モードを使い分ければ1日中戦えるバッテリー
バッテリー持ちも非常に優秀です。
- 通常モード:最大12時間
- フォーカスモード:最大6時間
ずっとフォーカスモードを使うと半日で切れてしまいますが、基本は通常モードで過ごし、ここぞという集中タイムにだけフォーカスモードをオンにする運用であれば、1日中充電を気にせず使い倒せます。
「フォーカスモード」のリアルな実力と誤解
本機最大の注目機能である「フォーカスモード」について、正確にお伝えしておきます。
近くの物理的なノイズは消えない
購入前、私は「AirPods 4のノイズキャンセリングより少し弱いくらいでは」と期待していました。しかし、実際は異なります。
例えば、私のデスクに設置しているドッキングステーションの発熱対策用の冷却ファンの音は、色々試しましたが、こうした「すぐ近くの物理的なノイズ」は思っていたよりも軽減されず、完全には消し去ることはできませんでした。

独自の没入感と「音が浮かび上がる」感覚
では、フォーカスモードの意味がないのかと言うと、全く違います。
少し離れた距離からの環境音は一段抑えられる印象があります。そして何より、フォーカスモードで音楽を流すと、聞きたい音が前面に出るのです。
特に、前述のDolby Atmos対応コンテンツを再生した際のシナジーは凄まじく、回りの音が一段小さくなり、これまでのノイズキャンセリングとはひと味違った深い没入感を体験できます。完全に外界を遮断するのではなく、周囲の気配を残しつつ対象に意識を向ける、まさに「フォーカス(集中)モード」という名前が的確です。
自宅や静かなオフィスなど、周囲の音も多少把握しておきたい環境では、OpenFit Proのフォーカスモードを活用します。
新幹線、飛行機、騒がしいカフェなど、環境音が大きすぎる場合は、潔くAirPods Proなどの強力な密閉型ノイズキャンセリングイヤホンに切り替えるのが合理的です。
外音が聞こえる安心感!「お散歩イヤホン」としての最適解
使っていて強く感じたのが、「お散歩イヤホン」として非常に優秀だということです。
適度な没入感で音楽やポッドキャストを楽しみつつも、車や自転車が近づく音など「必要な外音」はしっかりと聞こえます。耳を塞がないオープンイヤーの安全性と、フォーカスモードによる上質なオーディオ体験のバランスが絶妙で、日常のウォーキングや外出時の相棒としてこれ以上のものはないと感じました。
唯一の弱点?充電ケースのサイズと携帯性
機能面では大満足のOpenFit Proですが、毎日持ち歩く上で少し気になったのが充電ケースのサイズです。

収納方式の変更による大型化
従来モデルでは、ケース内で左右のイヤホンを少し交差(クロス)させるように収納することでコンパクトさを保っていました。 しかし、今回のOpenFit Proでは、左右が重ならないフラットな収納方式に変更されています。出し入れはしやすくなったものの、その分ケースが一回り大きくなってしまいました。




ケース+イヤホンの重さは、OpenFit ProだとAirPods Proの倍近い重量感があり、ポケットに入れると少し存在感があります。ガジェットポーチ等に入れて持ち運ぶのが無難です。




イヤホンだけの重さもOpenFit Proは他機種に比べるとかなり重い部類です。
Shokzモデル別詳細比較
| 比較項目 | OpenFit Pro | OpenFit 2 | OpenDots One |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 日本発売日未定 | 2025年1月16日 | 2025年6月12日 |
| 商品写真 | ![]() | ![]() | ![]() |
| 価格 | 約39,880円 | 2万円台 | 2万円台後半 |
| 形状 | イヤーフック型 (Pro仕様) | イヤーフック型 | イヤーカフ型 |
| ノイキャン | ◎ アダプティブANC | ✕ 非搭載 | ✕ 非搭載 |
| 連続再生 (イヤホン単体) | ◎12時間 (ANC OFF) 6時間 (ANC ON) | 11時間 | 10時間 |
| 最大再生 (ケース込み) | ◎50時間 (ANC OFF) 24時間 (ANC ON) | 48時間 | 40時間 |
| 重量 (イヤホン / ケース) | △ 12.3g / 74.8g | 9.4g / 56g | ◎ 5.6g / 52g |
| 充電機能 | USB-C & ワイヤレス充電 | USB-C ※OpenFit2+のみ ワイヤレス充電対応 | USB-C & ワイヤレス充電 |
| 急速充電 | ◎ 10分 = 4時間の使用 | 10分 = 2時間の使用 | 10分 = 2時間の使用 |
| 防水防塵 | IP55 | IP55 | IP54 |
| マルチポイント | 対応(2台) | 対応(2台) | 対応(2台) |
| 製品ページ | 【公式】OpenFit Pro | 【公式】OpenFit 2 | 【公式】OpenDots One |
まとめ:結局、Shokz OpenFit Proは誰が買うべきか?
Shokz OpenFit Proは、「周囲の音を完全に消し去る」イヤホンではありません。 しかし、「超大型ドライバーとDolby Atmosによる高音質を楽しみつつ、必要な周囲の音は取り入れ、自分の作業やエンタメに深くフォーカスする」という、極めて現代的なニーズに完璧に応える一台です。
【こんな人におすすめ】
- 在宅ワークで家族の声やインターホンには気づきたい人
- 散歩中も安全に、かつ没入感のある音楽を楽しみたい人
- 耳を塞ぐ圧迫感は嫌だが、映画鑑賞などで迫力ある低音と立体音響を求めている人
適度な没入感とオープンイヤーの快適さを両立したい方は、ぜひこの「最適解」を体験してみてくださいね。




